腰痛改善にはツボ治療が効果的であるとよく言われていますが、人間の体に約300以上あると言われていて、特に筋肉が疲労した状態、炎症を起こしている場合には、ツボを刺激することによって改善するケースは多いようです。
しかし、なんらかの病気が原因で、腰の痛みがあるという場合には、まず病院での診断や治療が先決です。薬物療法やブロック注射、理学療法などを受けながら、鍼灸治療を平行させる、改善させていくという患者さんは多いようです。
また、長時間の車の運転やデスクワークなどによる姿勢の悪さが原因である慢性的な場合、ツボ治療をするだけでも腰の痛みは改善していきます。腰痛に効果のあるポイントに正確に刺激を与えることで、筋肉自体に滞っている疲労物質を排除して、痛みを改善させることができます。
特に、効果が高いとされる場所が、腰部にある腎愈(じんゆ)と志室(ししつ)です。腎愈は腰の規準線という線から背骨の突起へ向かって親指幅ふたつ分ほど上へいったところのわずか外側にあります。
また志室は腎愈の左右外側の位置にあります。これらの場所は、家庭でも刺激して治療することが可能です。炎症が強い場合にはよく腰部を冷やして、指圧マッサージなどで刺激していきます。
指圧マッサージなどで刺激する場合、押す場所に対して、体の面に対してほぼ垂直に押します。慣れない方は多いですので、マニュアル的な書物やビデオなどを観察するのが良いと思います。
ツボ治療は腰痛でかかる方は多く、また、病院での治療ではあまり効果がなくても、高い効果を得られた、というケースは多いようです。慢性化して痛みもあまり改善出来ないという方にとっては、救世主となる可能性が高いと言えます。
指圧する場合、あまり強く押しすぎると、損傷を起こす危険もありますので、初めは軽くたたいたり、痛みを感じるほど押さないようにすることも大切です。痛みが無い場合には入浴して温まってからすると効果はアップします。