腰痛体操は予防策の1つとして用いられることが多いですが、保存療法として、また手術をした後のリハビリとしても多く用いられます。
腰痛体操では、筋肉をほぐすためにストレッチ効果を出すこと、そして筋力をアップさせるための筋力トレーニング、が主な目的です。
主に腰痛の原因となるのは、骨折したり骨が変性したりした場合の筋肉疲労から、ヘルニアなどの神経症状まで、様々ですが、ほとんどのケースでは筋力に異常が見られます。筋肉を鍛え、よくほぐすことで、腰の骨を充分にサポートすることが出来るようになります。
また、体操のやり方には様々なタイプのものがありますが、背中や腰、腹筋を鍛えるタイプの他にも、その人の症状によっては太股の裏側を鍛える場合もあります。
ヘルニアなどは坐骨神経痛が出現することが顕著ですので、特に手術後は腰よりもまず足をよく強化するようにメニューを組み立てるのが常です。
腰痛のリハビリとしてストレッチやトレーニングをする場合、朝と夜の2回に分けてするのが効果的です。また、出来るだけ継続させることが最大限の効果を発揮します。
痛みが大きい、ぶり返してきた、という場合を除いては、一日に一回は出来るような余裕を作っておくべきです。朝行うのは、夜寝ている時の姿勢に問題があることに配慮しているからです。
また夜のメニューは日中に使った筋肉をほぐすためです。朝と夜、背骨や筋肉の歪みを矯正し、リセットをすれば、翌日まで歪みや疲労と残さずに済みます。
継続的に腰痛体操を実践していけば、全身の運動効果も発揮されます。特に運動不足が顕著な高齢者の方には、進んで取り入れることが大切です。
今では、新しいタイプの中川式ストレッチなどを取り入れている病院も多くあり、効果もかなり出ているとのことですので、従来の方法ではなかなか効果がなかったという方にとっては試してみる価値があると思います。