腰痛になると心配になる病気は多くありますが、中年以降になって起こりやすいと言われるのがヘルニアです。
腰痛がある場合、どのような病気の可能性があるかを自己診断することも大切です。今ではインターネットなどにも自己診断できるデータが多く公開されています。
ヘルニアの主な治療法は保存療法です。保存療法とは、手術することなく自然な治癒の効果を期待して施術する方法です。痛み止めの注射を打ったり、リハビリをして筋肉を鍛えたり、牽引などの理学療法を用いることが多くなります。
保存療法では、患者さんから病気に対するアクションも大切です。また医師の指示をよく聞いて守っていくことも求められます。保存療法ではリハビリをできるだけ多く取り入れたほうが改善が早くなります。
特に腰の周囲の腹筋や背筋などを鍛えると、コルセットを装着しないでも楽に動作できるようになってきます。ヘルニアは筋肉が衰えた結果、背骨が自力で体重を支えることができなくなって悲鳴を上げてしまうことも原因として考えられますので、筋肉の状態を元に戻すことは大切です。
三ヶ月程度試行しても保存療法の効果がない場合、また、日常生活をより早く取り戻したいという患者さんの希望がある場合などは、手術を適応します。
特に我慢できない痛みが腰にあり、リハビリをしたいにもできないというような重い症状の場合は手術が最適です。その他には尿意がわからない、校門が痺れてしまってしまりがなくなってきた、などの場合にも手術が勧められます。
手術には様々な方法がありますが、最近になって注目されているのが、低侵襲性の高い方法です。とくにレーザーによる減圧術は働き盛りの方にとって知名度が高く、より早期の社会復帰を検討している方には最適な術法といえます。
レーザーは先進医療ですので保険が効きませんが、整形外科でも取り入れているところが増えています。