腰痛を改善させるためには、ストレッチは欠かせません。保存治療として薬物やブロック注射などを用いたりしても、腰痛の原因と考えられる筋肉の衰えを解消しなければ、いつまでたっても改善せず、治療は長引いていくばかりになってしまいます。
ストレッチの方法は様々ですが、例えば、椅子に長時間座ったままの仕事をされている場合は、そのことが原因で固まってしまった筋肉をよくほぐすことにメリットがあります。
長時間の座位は、腰の筋肉を硬くさせ、筋力を衰えさせます。また、血行も悪くなってしまいます。
結果として、弱った筋肉が上半身を支えることが出来なくなり、上半身を支えるための力を腰の骨に求めるようになり、またその骨には障害が発生して、腰痛になってしまいます。
仕事の合間に軽く体を動かすだけでも、腰痛は充分に改善され、予防していくことが出来るようになります。
慣れてきたら仕事の合間の短時間でも色々な工夫ができるようになると思いますが、簡単な動作をするだけでも筋肉はほぐされ、血行は良くなり、新陳代謝がアップし、腰痛は改善されていきます。
まずは椅子を利用して腰や背中を伸ばすのが良いと思います。椅子に動作をしても落ちない程度に浅めに腰掛けて、足を開いて背筋を伸ばします。
そして息を出来るだけ深く吸い込んでから、ゆっくりと吐きながら頭を両足の間へ落とし込んでいきます。その後3秒程度維持してからまたゆっくりと戻します。
これだけでも固くなってしまった筋肉は解されていき、血行が改善されます。このような簡単な動作をするだけでも腰痛改善に効果があります。
腰痛になると、腰を反らせたり、前かがみになったりした時に痛みがより大きくなるという場合があります。この場合は、痛みが大きくなる方向へはあまり曲げないようにしてください。
また、最近有名になってきているのが、中川式ストレッチです。この方法で50万人以上の腰痛患者さんが痛みを改善しているそうなので、一度、試されることをお薦め致します。